チラシの概要

ブランディングのチラシは難しい

広告には、新商品やサービスの紹介、季節のキャンペーン、イベントの告知、展示会の案内など様々な種類があります。広告として用いられるメディアもCM、新聞広告、ポスター、Web、バナー広告、アプリ、そして、皆さんが制作するチラシなど多種多様です。
 
このような広告の中で「買ってもらう」「参加してもらう」「連絡してもらう」といった、ユーザーに何らかの行動を起こしてもらうことを目的とした広告を「レスポンス広告」と言います。メディアとしては宅配ピザのチラシがわかりやすいでしょう。季節毎の限定商品を表面に大きく載せて、中面には定番のピザ、裏面にはサイドメニューやクーポン、連絡先などが載っていて、注文してもらうための工夫が随所に見られます。
 
一方で、会社や商品の「イメージを上げる」「認知してもらう」ことを目的にした広告のことをブランド広告と言います。メディアとしては企業のポスターがわかりやすいでしょう。企業のメッセージを一言で表すキャッチコピー、メッセージに合った写真やイラスト、ロゴ、モデルや俳優、キャラクターなどを用いて制作しています。ただ、ポスターはビジュアルでイメージを伝えるというメディアの性格上、自由課題として取り組むのは難しいでしょう。
 
そこで、斉藤クラスの自由課題は、レスポンス広告としてのチラシを制作することとします。チラシ分析のグループワークでチラシの要素を把握して企画を立て、充実したコンテンツ(質と量)をチラシに掲載できるように取り組みましょう。

チラシ制作のプロセス

自分が立てた企画を、Wordでカタチにする

チラシの制作は、企画段階で行なったラフスケッチを元にWordでコンテンツをレイアウトする作業がメインとなります。
コンテンツは、Wordで作成するものが多いと思いますが、場合によっては、ExcelやPowerPoint、その他のソフトウェアで作成しても構いません。作成したコンテンツは、Wordに挿入してレイアウトします。テキストは、テキストボックスで配置すると自由にレイアウトできます。レイアウトが完成したら、プリントアウトしてコンテンツやレイアウトを確認しましょう。ここで不具合があれば修正します。
修正が終わったら、両面印刷して完成です。

チラシ制作のポイント

5つのポイントを押さえる

チラシを制作するには色々なポイントがありますが、ここでは「メリハリをつける」「グループ化する」「余白を設ける」「揃える」「ルールを設定する」という5つのポイントに絞ってみたいと思います。

 

ポイント1:メリハリをつける

ポイントとなる情報は、大きくしたり、太い書体で目立たせたり、色を変えたりして、メリハリをつけるとわかりやすくなります。

 

ポイント2:グループ化する

同じ内容の情報は、近くに配してグループ化すると、わかりやすくなります。グループ毎に見出しをつけると効果的な場合もあります。

 

ポイント3:余白を設ける

情報に余白を設けると、見た目がスッキリします。情報が多く煩雑になる場合は、要点以外を削除して余白を設けることもあります。

 

ポイント4:揃える

配置する情報は、天地や左右を揃えたり、サイズや量を揃えたりすると見やすくなります。余白を揃えると効果的な場合もあります。

 

ポイント5:ルールを設定する

情報が多くなる場合は、見出しと本文、図形のデザイン、文末の形式、順序などのルールを設定することで読みやすくなります。

プリンターには印刷できない領域がある

 
プリンターには、印刷マージンという印刷できない領域があります。プリンターによって異なりますが大体3〜5mmの範囲は印刷できないので、この部分は白い縁となります。
チラシを制作する際は、この領域を考慮してレイアウトすることをお勧めします。どうしてもA4ギリギリまで印刷したい場合は、A3の用紙にプリントしてから切り抜くと縁まで印刷されたチラシになります。